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周りと差がつく自己PR完全ガイド|書き方のコツと例文20選で内定率アップ!

更新日:4月12日

自己PR 就活 面接対策

就活において、自己PRは志望動機と並んで最も重要な項目の一つです。しかし、「何をアピールすればいいのか分からない」「どう書けば印象に残るのか」と悩む就活生は少なくありません。


本記事では、採用担当者の目に留まる自己PRの書き方から、場面別の例文、よくある失敗例まで徹底解説します。自己PRの本質を理解し、あなたならではの魅力を伝えるためのノウハウを身につけましょう。


1. 自己PRとは何か?採用担当者が見ているポイント




自己PRとは、単なる自己紹介ではありません。あなたの強み・特徴を通じて「入社後にどのような価値を会社にもたらせるか」を伝えるものです。


採用担当者が自己PRで見ているもの

採用担当者は自己PRを通じて、主に以下の3点を評価しています:

  1. 適性と能力:その企業・職種で活躍できる資質や能力を持っているか

  2. 自己分析力:自分の強みと弱みを客観的に理解しているか

  3. 論理的思考力と表現力:考えを筋道立てて伝えることができるか


印象に残る自己PRと埋もれる自己PRの違い

印象に残る自己PRの特徴

  • 具体的なエピソードがある

  • 数字や事実で裏付けられている

  • 志望動機や志望職種と一貫性がある

  • 「だから御社で活かせる」という繋がりがある


埋もれる自己PRの特徴

  • 抽象的な表現が多い(「頑張り屋です」「コミュニケーション能力があります」など)

  • 根拠が乏しい

  • 誰にでも当てはまるような内容

  • 企業・職種との関連性が見えない


2. 効果的な自己PRの作り方5ステップ




STEP1:徹底的な自己分析で強みを洗い出す

自分の強みを見つけるアプローチ

  • 過去の経験を振り返る:学生時代の部活動、アルバイト、ゼミ活動など、力を入れた経験をリストアップする

  • 周囲からのフィードバック:友人や家族、教授、バイト先の上司などから「あなたのここが良い」と言われたことを集める

  • 自己分析ツールの活用:強みファインダーなどのツールを使って客観的に分析する


このステップでは量を重視し、思いつく限りの強みや特徴を書き出しましょう。


STEP2:強みを裏付けるエピソードを選定する

強みだけでは説得力に欠けます。その強みを発揮した具体的なエピソードを選びましょう。


良いエピソードの条件

  • あなたの価値観や行動特性が表れている

  • 具体的な行動と成果がある

  • 可能であれば数値で表せる結果がある

  • 企業・職種で求められる資質と関連している


STEP3:志望企業・職種との関連性を明確にする

自分の強みと志望企業・職種を結びつけるために

  • 企業研究を徹底し、求められる人物像を理解する

  • 業界・職種研究を通じて必要なスキル・資質を把握する

  • 自分の強みが企業でどのように活かせるかを具体的に考える


STEP4:論理的な構成で組み立てる

説得力のある自己PRの基本構成

  1. 結論:最も伝えたい強みを明確に述べる

  2. 理由・背景:なぜその強みが身についたのか

  3. 具体例:強みを発揮したエピソードを詳細に

  4. 成果・学び:そのエピソードから得られた結果や気づき

  5. 展望:その強みを企業でどう活かすか


STEP5:推敲と客観的なフィードバック

書き上げた自己PRを洗練させるために

  • 一度時間を置いて読み直す

  • 声に出して読んでみる

  • 第三者(就活アドバイザーや友人)に読んでもらい、意見をもらう

  • エピソードの具体性、強みの表現、企業との関連性を再確認する


3. 自己PRで押さえるべき3つの型



①PREP法:シンプルで分かりやすい基本形

PREP法は最も基本的な自己PR構成法です。

  • P(Point):結論・主張を述べる「私の強みは〇〇です」

  • R(Reason):理由を説明する「なぜなら~だからです」

  • E(Example):具体例を挙げる「例えば~という経験で」

  • P(Point):再度結論を述べる「このように私は〇〇な人間です」


「私の強みは、困難な状況でも粘り強く取り組む忍耐力です。これは3年間続けた陸上競技の長距離走で培われました。特に2年次には練習中に足首を捻挫しましたが、リハビリを続けながら練習方法を工夫し、3か月後には県大会で自己ベストを更新することができました。このように、目標達成のためにプロセスを大切にし、諦めずに取り組む姿勢を御社でも発揮したいと考えています。」

②STAR法:成果を強調したい場合に効果的

STAR法は成果にフォーカスした構成法です。

  • S(Situation):状況説明「〇〇という状況でした」

  • T(Task):課題設定「~という課題がありました」

  • A(Action):行動「そこで私は~という行動をとりました」

  • R(Result):結果「その結果、~を達成できました」

「大学3年次のゼミでは、地元商店街の活性化プロジェクトに参加しました。商店街の来客数が5年間で30%減少していることが課題でした。私はSNSを活用した情報発信に着目し、10店舗の店主にインタビューして魅力を発掘。それをInstagramで定期的に発信するチームをリードしました。結果、半年間で来客数が15%増加し、特に若年層の来店が3倍になりました。この経験から培ったマーケティング感覚とチームマネジメント力を御社の商品企画でも活かしたいと考えています。」

③SAB法:問題解決力をアピールしたい場合に有効

SAB法は問題解決のプロセスに焦点を当てた構成法です。

  • S(Situation):状況「〇〇という状況でした」

  • A(Action):行動「私は~という行動をとりました」

  • B(Bridge):橋渡し「この経験から~を学び、御社では~に活かせます」


「学生団体の会計担当として、前年比20%減の予算内で年間イベントを実施するという課題に直面しました。そこで私は、支出の優先順位を明確にするため、過去3年分の会計データを分析し、費用対効果の低い項目を特定。また、新たに地元企業5社から協賛金を獲得する企画書を作成し、予算の確保に成功しました。この経験から、限られたリソースを最大限に活用する考え方と、数字に基づいた提案力を学びました。御社の経営企画部門では、このような分析力と課題解決能力を発揮できると考えています。」

4. よくある自己PRの失敗例と改善ポイント



失敗例①:抽象的な表現に終始している

NG例: 「私の強みはコミュニケーション能力です。人と話すことが好きで、誰とでも仲良くなれます。チームワークを大切にし、周囲と協力して物事を進められます。」


改善ポイント

  • 「コミュニケーション能力」の具体的な中身を説明する

  • どのような場面でその能力を発揮したか具体例を入れる

  • 数値や事実で裏付ける

改善例: 「私の強みは、多様な価値観を持つメンバーの意見を引き出し、最適な合意形成に導くコミュニケーション能力です。大学のプロジェクトチームでは、留学生3名を含む8名のチームをまとめる役割を担当。週1回のミーティングで全員が意見を出せるよう、事前に1on1でヒアリングを行い、議論のポイントを整理しました。その結果、当初は意見が分かれていた企画案が全会一致で承認され、学内コンテストで最優秀賞を獲得しました。」

失敗例②:エピソードだけで終わっている

NG例: 「大学3年次に塾講師のアルバイトを始め、中学3年生の指導を担当しました。最初は成績が伸び悩んでいた生徒もいましたが、一人ひとりに合わせた指導法を工夫した結果、担当した5人全員が第一志望校に合格しました。」


改善ポイント

  • エピソードから何が強みなのかを明確にする

  • なぜそれが強みになったのか過程を説明する

  • 企業でどう活かせるのかまで言及する

改善例: 「私の強みは、相手の状況を分析し、最適なアプローチを導き出す問題解決能力です。大学3年次の塾講師のアルバイトでは、学力や性格の異なる中学3年生5人を担当。特に数学が苦手な生徒には、得意だった野球のスコア計算と関連付けて説明するなど、個々の興味や特性に合わせた指導法を開発しました。結果、全員が第一志望校に合格。この経験から、顧客一人ひとりのニーズを深く理解し、最適なソリューションを提案することの重要性を学びました。御社のコンサルタントとして、この分析力と提案力を活かし、クライアント企業の課題解決に貢献したいと考えています。」

失敗例③:志望職種と関連性がない

NG例: 「私の強みは体力と持久力です。大学ではマラソン部に所属し、毎日20kmの練習を欠かさず続けました。その結果、全国大会に出場し、自己ベストを更新することができました。どんなに厳しい状況でも諦めない粘り強さを持っています。」(ITエンジニア職への応募)


改善ポイント

  • 志望職種で求められる資質と結びつける

  • 単なる経験や結果ではなく、その過程で身についたスキルや考え方に焦点を当てる

  • 企業・職種特有の課題と関連付ける

改善例: 「私の強みは、長期的な目標に対して計画的に取り組み、継続的に改善する力です。大学のマラソン部では、全国大会出場という目標のために、4年間で段階的な計画を立て、日々のトレーニングデータを分析。特に苦手な上り坂での記録改善のため、専用のトレーニングプログラムを自ら設計し、3ヶ月で5%のタイム短縮に成功しました。この経験から、目標達成のためにPDCAサイクルを回し続ける姿勢と、データに基づいた改善手法を身につけました。御社のITエンジニアとして、システム開発においても同様のアプローチで、継続的な改善と最適化に取り組みたいと考えています。」

失敗例④:長所の羅列になっている

NG例: 「私は責任感が強く、細部にこだわり、チームワークも得意です。また、新しいことに挑戦する行動力と、困難に立ち向かう勇気も持ち合わせています。さらに、計画的に物事を進める能力も高いです。」


改善ポイント

  • 最も伝えたい強み1つか2つに絞る

  • それを裏付ける一貫したエピソードを用意する

  • 複数の強みを挙げる場合は優先順位をつける

改善例: 「私の最大の強みは、責任感を持って細部までこだわり抜く姿勢です。学園祭実行委員長として50名のメンバーをまとめる立場になった際、前年の反省点を踏まえ、各部署の業務マニュアルを作成。特に資金管理においては、支出項目を30項目に細分化し、リアルタイムで予算管理できるシステムを構築しました。結果、前年比20%増の来場者数を達成しながらも、予算内に収めることができました。この経験を通じて培った責任感と緻密さは、御社の経理職において正確な財務管理を行う上で大いに活かせると考えています。」

5. 場面別|エントリーシート・面接・グループディスカッションでの自己PR戦略



エントリーシートでの自己PR

エントリーシートでは、文字数制限内で要点を明確に伝えることが重要です。


ポイント

  • 字数制限(400字〜800字が一般的)を厳守する

  • 結論(強み)を最初に明示する

  • 箇条書きや見出しを効果的に使い、読みやすくする

  • 具体的なエピソードは簡潔にまとめる

  • 企業研究に基づいた接続点を明確にする


構成例(600字の場合)

  • 1文目:結論(強み)を述べる(40字程度)

  • 2〜3文目:その強みが形成された背景(100字程度)

  • 4〜6文目:具体的なエピソード(300字程度)

  • 7〜8文目:学びと成果(100字程度)

  • 最後:企業での活かし方(60字程度)


面接での自己PR

面接では、エントリーシートの内容を掘り下げつつ、表情や声のトーンで説得力を高めることが可能です。


ポイント

  • 簡潔明瞭に(1分〜1分30秒程度)

  • 暗記したように話さない

  • 重要なキーワードを強調する

  • エピソードの詳細は臨機応変に調整(面接官の反応を見ながら)

  • 質問を想定して補足説明を用意しておく


対策

  • 「なぜその経験から〇〇という強みが身についたのか」を深堀りできるようにしておく

  • 「他に発揮した場面はあるか」という質問に備えて複数のエピソードを用意する

  • 自己PRに関連する質問(「その経験で最も大変だったことは?」など)への回答を準備する


グループディスカッションでの自己PR

グループディスカッションの冒頭で行う自己PRは、その後の議論でのあなたの立ち位置を示す重要な役割があります。


ポイント

  • 非常に簡潔に(30秒程度)

  • ディスカッションに関連する強みに絞る

  • 覚えてもらいやすい印象的な一文で締める

  • 他の参加者と差別化できる要素を入れる


例文 「〇〇大学△△学部の山田太郎です。私の強みは、データに基づいた論理的な分析力です。統計学を専攻し、特にマーケティングデータの分析に興味を持って研究しています。また、学生団体では異なる意見をまとめる調整役を務めた経験があります。本日のディスカッションでは、客観的な視点と協調性を大切にしながら議論に貢献したいと思います。よろしくお願いします。」

6. 業界・職種別の自己PRアプローチ法


営業職を志望する場合

営業職では、コミュニケーション能力、粘り強さ、目標達成意欲などがポイントになります。


強調すべき要素

  • 成果へのこだわり(数字で示せるとベスト)

  • 顧客志向の姿勢

  • 困難を乗り越えた経験

  • コミュニケーション能力

例文: 「私の強みは、相手のニーズを的確に把握し、最適な提案へと結びつける提案力です。大学のボランティア団体で募金活動のリーダーを務めた際、従来の街頭募金だけでなく、地域の特性を分析し、商店街と連携したチャリティーイベントを企画。一人当たりの平均募金額を前年比で2.5倍に増加させました。この経験から、相手の立場に立って考え、付加価値のある提案をすることの重要性を学びました。御社の法人営業としても、クライアントの潜在的なニーズを引き出し、最適なソリューションを提案できると考えています。」

IT・エンジニア職を志望する場合

IT・エンジニア職では、論理的思考力、問題解決能力、自己学習能力などが重視されます。


強調すべき要素

  • 技術的な好奇心と学習意欲

  • 粘り強く問題に取り組む姿勢

  • 論理的思考力

  • チームでの協働経験

例文: 「私の強みは、未知の技術課題に対して自ら学び、解決策を見出す自己学習能力です。大学の研究室では、前例のなかったIoTデバイスとAIの連携システムの開発に取り組みました。専門書や論文を20冊以上読み込み、オンラインコミュニティで質問を重ねながら知識を獲得。初期段階では動作不良が続きましたが、原因を一つずつ特定し、3か月の試行錯誤の末に安定動作するプロトタイプの開発に成功しました。この経験から培った技術的課題への粘り強いアプローチと自己解決能力を、御社の開発プロジェクトでも発揮したいと考えています。」

金融業界を志望する場合

金融業界では、分析力、誠実性、コンプライアンス意識などが求められます。


強調すべき要素

  • 数字への強い関心と分析力

  • 細部への注意力と正確性

  • 高い倫理観と誠実さ

  • リスク管理能力

例文: 「私の強みは、データを多角的に分析し、本質的な課題を見出す分析力です。ゼミでは金融市場の異常値検出をテーマに研究し、5年分の市場データを独自の手法で分析。従来の手法では見落とされていた小規模な異常パターンを特定するアルゴリズムを開発しました。この研究は学内コンペで最優秀賞を受賞し、専門誌にも掲載されました。また、学生投資クラブでは、徹底したファンダメンタル分析に基づく投資提案を行い、2年連続でプラスのリターンを達成。このように、数値を正確に分析し、リスクとリターンを適切に評価する能力を、御社のアナリスト職で発揮したいと考えています。」

まとめ


自己PRは、単なる自分の長所を述べるものではなく、あなたの価値観や行動特性を通じて「企業にもたらせる価値」を伝えるものです。完璧な自己PRを一日で作ることはできませんが、本記事で紹介した方法論とステップを踏むことで、採用担当者の心に響く自己PRを作ることができるでしょう。


重要なのは、他の就活生と同じ文言を使うのではなく、あなただけの言葉で表現すること。そして、企業研究と自己分析の両方に時間をかけ、その接点を見つけることです。

自己PRは就活だけでなく、社会人になってからも自分の強みを伝えるスキルとして活きてきます。今回の記事が、あなたの内定獲得への一歩となることを願っています。



 
 
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